小説
□人生ゲーム
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「ひさびさね、人生ゲームなんて。
最後にやったのは小学生の時かしら。」
「お父さんはこの青い車ね。穴に旗と棒を立ててっと。
お母さんのは赤いやつ。」
「僕はこの黄色い車がいいなぁ。」
「じゃあ、悟天は黄色。
俺は緑のにしよっと。
お金はここに置いておくから、各自で取ったり戻したりしてね。
えっと、最初の所持金は一人$2000だったかな…。」
「はい、ベジータ。$2000。」
「そういえばさ、おじさん、人生ゲームって知ってるの?」
「知っているわけないだろう。
こんなちんけなくだらん遊びを作った地球人の気が知れん。」
「そっか、じゃあ簡単に説明するね。
おおざっぱにいうと、ルーレットを回して大金持ちを目指すゲームなんだよ。
多分、おじさんならやってるうちに理解できると思うな。」
「フン、実にくだらん。」
「まーだそんなこと言って…。
そうやってゲームの楽しい気分を壊さない、壊さない!」
「みんな$2000、もらったね?
じゃあ、コマをスタート地点に置いてっと。
順番どうする?
じゃんけんで一番勝った人から時計回りでいい?」
「あたしは賛成。」
「僕も。」
「好きにしろ。」
「…じゃあいくよ?
それっ!!
…………ちぇ、1だ。」