小説

□strength
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惑星ベジータの消滅に伴い、これまで上辺だけはフリーザに従い他星の侵略を行ってきた。


しかし、フリーザは、伝説のスーパーサイヤ人となったカカロットによって倒された。


圧倒的な支配から解放され、思ったことはただ1つ。


『エリート戦士であるこの俺がカカロットを上回ってみせる。やつに勝ってみせる』、と。


戦闘を永久に楽しむための永遠の命はもうどうでもよくなっていた。


自分より強い者がいる。


それだけが耐え難い屈辱だった。


フリーザが圧倒的な強さだったからといって、反抗心こそ見せはしたが実質何もできずにいた自分。


それを、下級戦士の身でありながら、本人曰く必死に努力を積み重ね、歴然とした力の強さをひっくり返したカカロット。


こんなことがあるはずがない。


あってはいけないことだった。


このことは今でも悔やんでも悔やみきれない。


しかし、スーパーサイヤ人の強さを目の当たりし、屈辱を感じはしたが、まだ自分はまだまだ強くなれることを確信した瞬間でもあった。


勝機はまだある。


ポルンガの力によって地球へと飛ばされたオレは、どうしたらさらなる強さを手に入れられるのか、そればかり考えていた。


具体的には何も思いつけぬまま。


だから。


『あんたも来たらー!』


あいつが言ったあの言葉に乗ってみようと思った。


スーパーサイヤ人が存在することはわかっても自分はどうやったらなれるのかまだわからない。


だから、あらゆる可能性を虱潰しに探っていこうと思った。


地球という星で過ごすこと。


カカロットが育った地球に何か手がかりがあるかもしれない、と。


最初はただの興味本位だった。



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