キミを愛す、何度でも 鳳湊平
□湊平短編
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「……ん。湊平さん……っ!」
優衣は身を硬ばらせる。
優衣の浴衣は前を乱されていた。湊平の長い指先は優衣の白い乳房の上に乗っていた。湊平の大きな手のひらですっぽりと包み込んでいる。
「だめえ……湊平さん……恥ずかしい……」
優衣は小さな声で抵抗した。
だが湊平の唇は優衣の練絹のようにしっとりとしている肌の上をなぞっている。
線の細い優衣だが肩の薄さからは想像できないくらいお椀型の美しい乳房をしていた。その見事な稜線の上をゆっくりと湊平の唇はなぞる。下から上へ舐めあげるようにたどるのだ。
どう見てもストイックで厳しい顔立ちの湊平だが、優衣を抱く時も表情がまろやかになることはない。
淡いピンク色の乳輪を湊平の舌はゆっくりと溶かすように回る。小さな乳首は常日頃引っ込んでいるのに湊平の舌先が舐めたり吸ったりするものだから少し尖ってきた。
「やあ……っ。湊平さん……だめえ……」
優衣は白桃のようなおっぱいを湊平にやんわりと揉まれ、涙声になった。
そう言いながら優衣の小さな手は湊平の髪の中に埋まっている。漆黒の硬い髪質の湊平は優衣の乳房に頭を埋めていた。
「湊平さん、ちくちくするからダメ」
「君はいつもダメという」
湊平は端正な顔で静かに言った。
「ダメしか言わない」
「そんなこと……あっ」
湊平の指先が優衣の乳首の先端に爪を軽く立てた。
くにくにと指先を回す。
「……んっ……だめ……」
「だめじゃあない」
湊平は再び優衣の乳首を吸う。
甘噛みし、舐める。
「優衣の……ここがとても好きだ」
「……いじわる」