あなたに見守られる
□松代の罠
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どうも、名無しさんです!
今は深夜12時過ぎ、松野家の台所にいます。
なぜこんな夜中にこんなところにいるのかというと、今日の夕方…
バイトから帰った私は、松代さんの罵声が聞こえたので急いで声の出どころである居間に飛び込んだ。
そこにはプンプンと怒っている松代さんと、
不満そう顔をした六つ子達が座っていた。
「み、みなさんなにをしているんですか…??」
よくわからない展開に戸惑う私。
そんな私に気づいたのか、六つ子達はパァっと顔を明るくさせる。
「あ!名無しさんちゃん!おかえり!」
「あら、名無しさんちゃんお帰りなさい」
「え?あ、はい…ただいま……です」
あれ?なんかみんな普通…?
普通に挨拶を返してくるみんなにキョトンとしていると、
松代さんがそのまま私を無言で居間から連れ出した。
「ま、松代さん、どうされたですか?一体何が……」
「名無しさんちゃん、お願いがあるの」
「…?」
さっきの怒っていた様子とは裏腹に冷静な声で私にお願いをしてくる松代さん。
私はそんな松代さんの真剣な様子に少したじろぐ。
「今日の夜、ニート達がカップ麺を食べないように見張っててくれない!?」
「………はいぃ??」
《松代の罠》