あなたに見守られる

□バレンタインデーのルール
2ページ/7ページ







「と、いうわけでトト子ちゃんに協力していただきたいのですが…」





「別にいいけどさぁ……本気であのニート共に上げるつもり…?」





バレンタイン当日。
私はトト子ちゃんの家にお邪魔していた。

もちろんチョコを用意する為だが、
松野家でやるわけにもいかず、既製品もどうかと思い、
トト子ちゃん協力の下、弱井家のキッチンをお借りすることに。



トト子ちゃんは快くOKしてくれたものの、
六つ子達に上げるのは良く思っていないようだ。





「まぁ…ねだられた時に何もないのも気まずいかなぁと…」






「まーじーでー名無しさんちゃんお人よしすぎ!!あんなやつらに餌あげたら付けあがるだけだよ!?」






「うーん…」






トト子ちゃんの言うことも理解できる…
いや…理解できすぎて逆に怖い…。

悩んでる私を見て、トト子ちゃんは諦めたのかため息をついた。




「…でもま、名無しさんちゃんの頼みだから協力してあげる。でもなんかされそうになったらちゃんとトト子に言うんだよ!?」






「トト子ちゃん…!!ありがとう…!」






トト子の寛大な心に目をキラキラと輝かせる名無しさん。

でも実はこの前おそ松さんに押し倒されたんだよなぁ……。
口が裂けても言えないなこれ…。

墓場までもってこ…。







 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ