あなたに見守られる

□バレンタインデーのルール
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「名無しさんちゃんはいコレー」







「?なんですかこれ…チョコレート?」







ライブハウスのバイト中。
同じ従業員の女の子から突然小さいチョコレートを渡された。


いる人全員に配っているようで、何の儀式か聞いてみる。
すると女の子はえぇっ!?と驚愕した。







「名無しさんちゃん!明日はバレンタインデーだよ!?もしかしてバレンタインデー知らない!?」







「え!?バレンタインデー!?」








私はすぐにカレンダーを確認する。
た、確かに明日は2/14だ…

というか、この世界にもバレンタインデーってあるのね…。
こういうイベントはほぼ私がいる世界とかわらないのかもしれないな…。






「明日私お休みだから今渡してるんだけど…名無しさんちゃんは誰かにあげる予定ないのー?」








「い、いや忘れてたので…全く考えてなかったですね…」








「えーつまんない!ほら、いつも迎えに来てくれてる子たちは!?」








「おそ松さん達ですか!?うーん…まぁあげるなら…そうなりますね」








「きゃー!楽しみ!」







「何がですか!?;」






一人できゃーきゃー楽しそうに飛び跳ねる女の子。
そんなにバレンタインデーで盛り上がれる歳でもないんだけど…。


でも確かに…欲しいって言われそうではあるよね…。
あの人たち女の子と一緒にいるの見たことないし…。

用意だけ…しとくかなぁ…?










《バレンタインデーのルール》
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