あなたに見守られる
□目を覚まして
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「えぇえええ!?そ、その子って…にゃーちゃんの子供?!」
「うん、そうだよ」
バイト後、トト子ちゃんとにゃーちゃんに連れられてにゃーちゃんのアパートにたどり着き、
玄関を開けると1人の女性が子供を抱えて待っていた。
それはにゃーちゃんの子供だと紹介され、名無しさんは驚愕する。
「まさか現役アイドル橋本にゃーが実はバツイチ子持ちでシングルマザーなんて、誰も思わないわよねぇ」
「こ、これ内緒だからね!活動上は隠してるんだから」
にゃーちゃんは子供を抱っこしながら
私のほうを見てしーっとジェスチャーした。
「い、いやいや言いませんよ!むしろシングルマザーなんて…応援しちゃいます!」
「…ありがと……ねぇトト子、名無しさんちゃんって本当にあんたの友達?いい人すぎない…?」
「あぁ?!」
「と、トト子ちゃんには良くしていただいてますよ!大丈夫です!」
「ふーん?でもにゃーも名無しさんちゃんのこと知ってるよ。ライブの準備いつもしてくれてるもんね」
「ほ、ほんとうですか?!光栄です!」
わたし…にゃーちゃんに覚えてもらってた…!!感激だー!!
自分の活動がみんなのためになってると実感すると、やっててよかったと思えた。
「てかさー、もう疲れたし、早くご飯食べよ!お惣菜チンするから電子レンジ借りるねー」