あなたに見守られる
□松野家ゲーム大会
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「さて、今宵もやってまいりました!松野家ゲーム大会!!」
「「「「「フォーー!!!」」」」」
「……」
松野家の六つ子が、テレビと近くにおいてあるゲーム機を囲んで異様に盛り上がっている。
恒例行事なのかと思わせるトド松の進行具合だが、実は本日が一回目である。
名無しさんはその六つ子のペースについて行けず、唖然とその光景を見ていた。
「優勝者にはなんと!『名無しさんちゃんの膝枕してもらえる権』が与えられます!!」
「いよっ!待ってました!」
「テンションあがってきたぜ…」
「それちゃんと名無しさんちゃんの許可とってる?」
「その膝枕って何時間してもらえんの?時間によっては死闘になるけど」
「死闘?!おれプロレス大好き!!」
「十四松兄さん!プロレスは死闘じゃないから!発言には気をつけて!!」
「それ許可とってませんから!!!!」
なぜこんなコトになったのかというと…
実は松代さんが商店街の抽選会で温泉旅行を当て、今日明日で松造さんと旅行に出かけてしまったのだ。
そして今日明日は親がいない…。
精神年齢が小さい頃から変化ない六つ子達はその状況に大歓喜。
勢い余ってゲーム大会がはじまってしまったのだった…。
《松野家ゲーム大会》