あなたに見守られる
□あーん
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「そっかぁ〜名無しさんちゃんは俺たちに心配してほしくてねぇ〜」
「なるほどねぇ〜」
「……」
大泣きした次の日。
私はおそ松さんとトド松さんに盛大にからかわれていた。
もちろん真実なのでなにも言い返せず顔を真っ赤にして正座していることしかできないのであった。
「はい名無しさんちゃん、梨だよー」
「あ…ありがとうございます」
チョロ松さんはカラ松事変のときに食べられなかった私に梨を買ってきてくれていた。
丁寧に切られた梨を私の目の前のちゃぶ台に置く。
チョロ松さんはからかったりしてこないけど、わたしがなんだか気恥ずかしくて顔が見れない。
「名無しさんが俺のそばにいて一緒に野球してたら俺全然心配しないよ!!」
十四松さんは昨日からこんな感じ。
「十四松ゥ!!おまえそれが一番心配だっつーの!!」
「十四松兄さんの野球ボールどことぶか全然わからないでしょ!名無しさんちゃんに当たったらどうすんの?!」
そしてそれにおそ松さんとトド松さんが反論するの無限ループ…。
話題の中心は私なのに、なんだろうこの蚊帳の外感…。
「兄さん、トド松、十四松やめないか」
「カラ松さん!」
《あーん》