あなたに見守られる
□人の優しさ
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「はぁ…仕事みつかんないなぁ…」
イヤミさんのモデルの仕事からまた数日がたった。
あれからコンビニ、本屋、レストランなどいろんな所に電話をかけて面接をしたが、この怖い目と学歴の欄で全落ちした。
本屋の店長には顔を見てから怖がられ追い出された。
緊張してただけなのに…;
でも今日の午後、近くのライブハウスの雑用のバイトの面接がある。
そろそろ逃せないぞ…!がんばれわたし!
ガッツポーズをして松野家の家路を急いだ。
「名無しさん〜〜〜!!!!」
「ん…?え、じゅ、十四松さぁああん?!;」
川沿いに歩いていた所、十四松さんが川をすごい勢いで泳いでいた。
な、なにをいってるかわかんねーと思うが私もなにがなんだかわからなかった…。
「と、とにかく早く川から出てください!風邪引きます!」
「え?なんで?名無しさんも泳ごうよ!」
「だめです!!はやくでてくださーい!!」
《人の優しさ》