あなたに見守られる

□バレンタインデーのルール
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「ただいまー……って、誰もいない…?」




家に帰った私の声に反応はなく、シンと静まり返る松野家

おかしいなぁと居間を見るも誰もいない。
部屋まで行くのは違うし…。





「帰ってくるまで部屋でまってよっかな」






夜ごはんまでには帰ってくるでしょと自室へ戻る。
荷物を置いて、ふとテーブルの上を見ると、
見たことのない箱が六つ置いてあった。








「?…なにこれ……チョコ??」









よく見るとすべてチョコレートの箱で、
かわいらしい箱に入っている。

リボンに白いカードが挟まっており、
そこには六つ子達の名前がそれぞれ書かれていた。





「え!?これ…おそ松さん達が用意したの…??」





一つ一つ箱を確認してハッとする。
まさかこれって……巷で噂の「逆チョコ」ってやつ……!?


ねだられるどころか、逆にチョコを貰ってしまった…。

なんかもう六つ子達の行動がかわいくて面白くてフフッと笑ってしまう。






「…もう何でもアリじゃんバレンタインデー」






とにかく上げたい人にあげるのが
バレンタインデーなんだなと納得した。



チョコの箱をじっくり見ていると、
玄関からみんなの帰ってくる声が聞こえてきた。




「あ、帰ってきたかな…」






私は自分が作ったチョコを持って部屋から飛び出した。










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