あなたに見守られる

□バレンタインデーのルール
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その頃
バレンタインデー当日の松野家では…。






「お、おい!朝から名無しさんがいないぞ!」






「まじで?!今日バイトだっけ?!」





「いや、それは昨日確認した。バイト無いって言ってた」





「…もしかして避けられた?」





「じゃあいったいどこに…?」








朝から名無しさんがおらず、六つ子達が大捜索を始めていた。


もちろん名無しさんからチョコを貰うつもりでいたのだが、当の本人が居らず
もしかして自分たちのことを避けているんじゃ…?!と疑心暗鬼になっていた。








「俺たちがチョコを欲しがることを予見して朝から家出を…!?」






「名無しさん…侮れないな…」






「いやまぁ、六人全員が欲しがったらたしかに迷惑だろうけどさ…」






「お前ら自重しろよ…」






「みんな自重してなかったよ??」






「でも名無しさんちゃんがそんなことするかなぁ?にわかには信じがたいけど」





家のどこにもいないことを確認し、
六人はとりあえず居間で作戦会議をはじめた。





「だが現に名無しさんはいない…」






「もうこうなったら探すしかないっしょ!もしかしたら俺たちに渡すチョコを買いに行ってるのかも!」






「おそ松兄さん天才!」






「いやポジティブだな!」







「早速行こう」






「いやはえーよ準備…って、一松もいつもより活発だね!?」








よくわからないポジティブシンキングによって
六人は町中へくり出すこととなった。



そう、すべては名無しさんからのチョコレートをもらうため…!!





 
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