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□鈍感
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さっき彼女と別れた。
特に大きな喧嘩をしたわけではないし、嫌いになったわけでもない。
ただなんとなく気まずくなって別れた。

俺には高い目標があるし正直彼女を蔑ろ(ないがしろ)にすることが多くなってきた。
だからちょうどいいと思った。
お互いに淡々と話を進めて最後には彼女が少し泣きながら教室を出ていった。

俺も帰ろうとしたけど何故か体が動かない。思考も空回りしてる。それになにより…







「……っ…………………ッグ」











なんで涙が止まらないんだ。
もういいと思ったのに、これでいいと思えたのに涙が止まらない。



後悔…してるのか…???
そう思うとますます溢れてきて胸まで痛くなってきた。
誰もいない教室で蹲った

「…ウグッ……………………っ…くそっなんでこんなに痛いんだ………………」









こんなにも悲しくなるなんて、苦しくなるなんて。今更俺は彼女のことが大好きで大事だったのかを知った。

でも、気づいた時にはもう彼女は俺の傍を離れていった。離してしまった。







俺は…この上なく鈍感だ…………






「自分の気持ちにも気付かないなんでな…………」


一人教室で呟いた

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