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□売り切れ
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ジュース飲みたい気分。
思い立ったが吉日、昼休みが始まると同時に財布を掴み小走りで自販機へと向かう。

売店や食堂は混んでいたけど、自販機は疎らだった。お金を入れどれにするか迷う。ココアにするかぐんぐんヨーグルトにするか…ヨーグルトにしよ。
ガコンと音がして取り出し、自販機に目を向けるとヨーグルトに(売り切れ)と点灯した。
手元のヨーグルトを見つめ、
「(…そんなに人気あったのかな?だとしたらちょっと得したかも)」

くるりと振り返って歩き出すと男子とすれ違った。

「(今の人背が高かった気がする…何年生だろ?)」
そんなことを思っていると
「げぇっ」
後ろから声がした。さっきの人かなって自販機の方に向くとやっぱりさっきの人で項垂れてた。

「ヨーグルト売り切れかよ…」

諦めたようにこっち体を向けるとトボトボ歩いてきた。目の前まで来ると私に気づいたのか、少しだけ頭をあげて顔を見た。
綺麗な黒髪から覗く大きな目…綺麗…
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