6つ子
□いらない子
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「僕はいらない子なんかじゃない」
「トド松、」
「違う、違う…いらない子なんかじゃ…」
「トド松」
「何、一松兄さん。同情でもしにきた?」
「…」
「良いよね兄さんは生きる気力も無いのに求められて」
「……」
「ずるいよ」
「 じゃぁ変わる? 」
「…か…変わる…?」
「俺求められたいなんて言ってないし思ってもない。」
「…にいさ…」
「寧ろ変わってよ、 同じ顔だしばれないでしょ」
「…でも…」
「 変わらないの ? 」
『僕はいらない子なんかじゃない』
『俺はいらない子でありたい 』
「同じ顔だから安心でしょ ? " 兄さん " 」
「…いちま…」
「何言ってるの? 一松兄さん、兄さんはいらない子じゃないでしょ?」
「……、…と…トド松…」
「そう、ボクはトド松だよ♪ ふふ、忘れないでね、 」
「 もう君は いる 子 だよ ♪ 」
「…へへ…そっか………俺…いる子じゃんね…」
「そうだよぉ、……じゃぁね兄さん、いらない子は消え去るよ 」
「…うん、バイバイ 」
「 さようなら 一松兄さん 」
「 さようなら 」
" いらない ボク "
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