sideの番外編です!


*ここではヒロインの名前は謡(うたい)に固定しています



『〜〜実は月日なんて無味無臭〜〜〜♪』



太陽が輝いている、そんなお昼休み。

華皇学院高等部の、中庭からは今日も今日とて歌声が響いていた。


『〜〜「ご飯でも食べに行きましょう」そう言って早速ホテルに導くんです〜〜〜〜♪』


そんな歌声を聴いているのは、陸上部のジャージを着た春日だった。

今まで走っていたのだろうか。

肩にタオルがかけてあるが、汗は少ししかでておらず、あまり意味をなしていない。


『〜無実の罪を喜んで犯すの〜〜〜♪』


「・・・謡〜、昼間っからなんて歌うたってんのさー」



歌を聴いていた春日が、すこし呆れた顔をして言った。



『ん〜・・なんとなく?まぁいいじゃーん』


「あ!この間、日和みたからだっ!!」


それを聞いた瞬間、謡はパッと春日をみて、目を輝かせた。


『すごい!わかったんだー!この曲、ひわちゃんにピッタリだよねー』


そう言って、また歌いだした。

眼帯をした彼を思い出しながら。



『〜〜この世界のことだったらだいたい分かったから連れてってよ〜来世ってとこに僕をはたく引っ張っていってよ〜〜〜♪』




・・・縫い合わせた傷口が開いたら 思い切って水につけてみてよ
   あとそこに塩胡椒を振ってさ 笑ってみてよ・・・



song by /RADWIMPS 「揶揄」

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