S.S.Rockman Another−Wave Tournament−
□第4章 再会と誓い
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目の前に佇む少年に、スバルは動揺を隠せなかった。
その少年は、スバルにとってかけがえのない友『だった』者。
・・・そして、地球を懸けた死闘を繰り広げた敵。
スバルはかつての記憶が一気に蘇っているのを全身で感じとっていると、佇む少年、双葉ツカサは仄かに笑みを浮かべて微笑む。
「・・・スバル君もトーナメントに参加するんだね」
「う・・・うん。・・・ツカサ君も?」
「・・・・・・うん。そのつもりだよ。・・・やっと・・・ここまで来たからね」
「・・・?」
ツカサの意味深な言葉に、スバルは思わず首を傾げる。
「・・・スバル君」
「・・・何?」
「今度こそ僕は、乗り越えてみせる・・・自分の弱さを・・・自分自身を・・・!」
そう言うとツカサは一瞬微笑むと、静かに後ろに振り返り、立ち去っていった。
「ツカサの奴、最後に・・・あー・・・ナントカ・・・ホントカ・・・」
「ナンスカ村でしょ?」
「そうそう! あそこで会った時と、な何となく違うな。ニホン人のセリフで言うと・・・一皮剥けたってやつか?」
ハンターVGから響くウォーロックの声に、スバルは心の中で静かに頷いた。
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