すとり。

□kanojobu! いち
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いち 登場予定人物

*主人公・亀河 和(きがわ かず)
 情法処理が得意。友達少ない。

*原科 水咲(はるか みさき)
 転校生。

*八崎 御夏炉(はざき みかろ)
 和の友人。

*八崎 御結生(はざき みゆい)
 和の友人その2。御夏炉の双子の妹。


===本編===
あのときこのときそんなとき情法師というの
存在が認識されてから22年。
__情法師は世界になじみ、それはあたりまえになりました。めでたしめでたし。

   *     *     *

しかし、お話は始まったら終わるのです。めでたしめでたしと終わったら始まり始まりと始まるのです。それは明確な決まりではありません。でも、人類(私たち)は始めたがるのです。つまらない変わり映えしない日常はつまらないと。何も起こらない世界が幸せなはずがないと。絶望の先に希望があると。
そして今回も始まります。ある1人の


「ねぇ、あんた達人間も情報の一部なんだ  よ?」

こんな妄言としか思えない思いたくないこんな言葉から。
__すこしずつすこしずつ絶望へと。その先にある希望へと。


    *      *     *

「おはよう。僕の情報の一部となり果てた和 ちー」
「はよございます。俺のマネしないでいただけますか、御夏炉さん。俺が情報化してあげましょうか。」
「マネしてないよ〜♪ごめん!気に障ったらとうかわたくしを情報化し
「てまで言わせる俺じゃない」
「言わせてもらえると思ってるわたくしじゃない」
「毎朝、あたすの彼氏といちゃついていいと誰がいったんだぁ!」
「あ、すみません。相変わらずの強さですね、御結生さん」
「ふふふ…まぁ、ね?」
「ハイ情報化」
『人類(女)を情報化しました。なにをいたしま
「…よっと!ふふふ…少し危なかったよ」
(絶対嘘だな)
「そうですか」
「てか、いいの?そんなほいほい情報化ちゃって?わたくしたちがいなくなったら困るでしょ?和ちー」
「・・・そうですね、とても困ります。誰も俺が望んだわけでもないのに俺と話してくれなくなってしまいます。俺は支配下になんて誰も置たくないのに。」
「じゃあ、やめよう♪」
「それは無理ですね」
(定期的に程よいところでしないと情報化しないと昔のように…)
「ん?なんかいいましたか?和ちー?」
「いや、なんでもないです」
「ところでさぁ、どの部活に入るか決めた?」
「何ですか突然。俺に対しての嫌味ですか?」
「だってこれ以上のことはぼっち和ちゃん話せないでしょ?」
(…変な気ぃ使わなくても大丈夫なのに、全部知っちゃってるのに、いいのに、)
「あっらー?黙っちゃった?あたすのことなめてもらっちゃ困るわよ?これでも、和ちゃんの少ない友人というよりこの世界の中で和ちゃんとまともにお話しできる対情報化情法師ですからぁ〜♪」
「毎回言いますけど、後半いらないです。それなかったら俺泣いてあげるのに。」
「ちょっとぉ〜!!わたくしとキャラかぶりし過ぎなんですけど!和ちーに悪がらみしていいのはわたくしだけなの!分かった?御結生?」
「嫌ですー!御夏炉だってあたすに許可なく和ちゃんと絡んでた〜!」
「子供みたいなこと言わないの!御姉のいうこと聞けない?そんな子だったけ?」
ガラッ
『情報化1244:「起立、礼」』
『情報化1444他:「おはようございます」』
「・・・おっと、おはようございます。」
「そんな子じゃない!ちゃうねん!あたすちゃうねん!」
「・・・んー。そんな言うならしゃあないかなぁ。愛してる、かも、御結生。」
「うきゃぁぁぁ//////」
「うるっさいです!御夏炉さん!御結生さん!」
「「えー?いいでしょいいでしょ?どうせ、和が何かどうにかしてくれてるんでしょ?」」
「・・・してません。」
「「ええええええええええ」」
『情報化1444「すみません、ごはからい感謝いたします。適正に罰をあたえておきます」』
(はぁ・・・)
「・・・ありがとうございます」
「ね、和ちーのことだから信じてるけどさ、どのへんから公表にしてたの?」
「あ、そこらへんは大丈夫です。御夏炉さんがちょっとといったあたりからです。あぁ、この会話も非公表になってるので大丈夫ですよ」
「さっすが〜和ちー!これだから、もうねぇ、お国にいつまでたっても報告できないんだわ、わたくし。守りたくなっちゃうもん。」
「そりゃ、良かったです。素直にうれしいです。いってらっしゃい。」
「「そんな笑顔でいうことじゃないよ〜(怒)」」
「あ・・・今の公表にしちゃってました・・・大丈夫です
『情報化1444「お前らーーーー!!!覚えとけ。」』
「「ふきゃーーーーー」」
かまで言えなかった・・・大丈夫かな、
御夏炉さんも御結生さんも普通に暮らせてていいな、俺もああなりたい、普通に暮らしたい普通に暮らしたい普通に暮らしたい普通に暮らしたい普通に暮らしたい普通に暮らしたい普通に暮らしたい普通に暮らしたい普通に暮らしたい普通に暮らしたい普通に暮らしたい普通に暮らしたい普通に暮らしたい普通に暮らしたい普通に暮らしたい、なんで俺は、情法師の王なんかに選ばれちまったんだ、くそ、俺だって、

   *       *     *

人類を情報化出来る=情法師の王なんて誰が決めたんだ誰かが叫んだ。誰かが言った俺が言った、俺が決めた。

   *       *     *

『人類と情法師の違いとは何か。それは情報を自分の意志で自分の中から消去できるか、出来まいか、というところだ。言ってしまうと、情法師は嘘で作られている可能性の方が強い存在だ。自分の意志で自分の年齢などを書き替え、書き変えたという情報を消してしまえばそれはもう真実となりえる。現代のこの世界では人さえ情報によって姿かたちを変えることができるのだから。』
「和ちー?またそんな本読んでたの?」
「はい。おそろしくて目をそむけたくなりますが真実だとこの目が言っているので。」
「それも、書き変えられた情報だとしたら?どーーすんの?和ちゃん?」
「・・・それは、」
「そーだよ、んなこといってたらここにある人とかこの世界とか全部嘘ってことになっちゃうよ?和ちゃんもわたくしたちもぜーーーーんぶ」
「でもそんなふうに真実かもしれないことから目を背けててもどうにもならないじゃないですか。くそったれなこの世界はどこまでも回っていってしまうじゃないですか」
「んじゃ、和ちー殺すしかなくなっちゃうんだけどなぁ。和ちー殺せば全て分かるよ?真実が何か?」
「だから、殺してくれって何回も言っているでしょう?」
「・・・はい!この話はもう終わり!あたすカノジョ部に早く行きたい〜♪」
「また、そうやって、話をそらすのや
「「うるさーい♪またそんなこと言って!何のためにカノジョ部作ったか分からなくなるじゃぁないか!(怒)」」
「・・・はい。すみませんでした。」
「じゃー、あたすに」
「わたくしに」
「「ついてきなさい〜〜〜♪カノジョ部行くわよ〜〜♪」」
 
    *      *      *

____俺の友人が言った。
カノジョ部をつくろう。カノジョとみんなが無難に幸せになれる方法を探す部を。

    *     *     *
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