百花繚乱・第一部

□序章
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山賊頭になって、先代の跡を継ぐ
自分が朱雀七星の証を持っていた事は、当の昔に知っていた
だけど、自分にはそれ以上にこの至t山を護っていく使命の方が大切だった
いつ現れるか分からない朱雀の巫女を待つよりも、俺は前を向きたい
そう、思っていた…

同じ志を持つ仲間、命懸けで護りたいと思うもの
こんなにもたくさんの出来事に出会うなんて、思わなかった

山にこもりっきりだった俺を連れ出してくれた仲間がいたから
俺は、こんなにも変われた


女なんか、好かん
気の利いた事なんて言えないし
ちょっと苛めるとすぐに泣くし
一々、気遣うのが煩わしい
俺がこの先一人の女を愛する事なんか、きっとない
そう、思っていた…

男とか女とかそんな事関係ないって
一人の人間として好きかどうか…そんな事を考える日が来るなんて夢にも思わなかった

自分に真正面からぶつかってきてくれる、強気だけど本当は弱いお前に出会えたから
俺は、こんなにも変われた
なあ。柳宿…俺ら、生まれ変わってもまた会えるよな?

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