HAPPY

□HAPPY4
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「お、テテ。」

「やっぱりジミンじゃんか。お花見?」

「そう、花見に来た」


久々に会うからか、
少しの間談笑してしまった。


時間を感じさせず冗談を言うテテに
そっかと、笑顔で笑っていたら
ヒョンが話しかけてきた。



「ちむ、…どなた?」


「あ、ごめん。ユンギヒョン。
こいつは、キムテヒョンといって近所の幼馴染。
年がちょっと離れてて、こいつはまだ高校生。


団地で、隣同士だから
小さい頃から結構あそんでるんだよ。


テヒョン、
こちらはミン・ユンギさん。


俺の大学の先輩で、
公私ともにお世話になってて、
俺の…」


「そう、ジミンとは、…。
仲良くしてます」


若干慌てたようにかぶせてきたヒョン。
なんだよ、俺は別に言ったっていいのに。


そんなつもりでヒョンを見ると、
バカって口で表現してきた。


「そうなんですね、
うちのジミンがお世話になっていますl


「なにいってんだよ、テヒョン」


「いいだろ、幼馴染みなんだから。

でね、ジミン。
ジョンググのやつがさぁ…」


そういって、
テヒョンはずっとジミンに話しかけている。


高校の話、団地の話、

同じ高校に通っていて、

担任がジミンの担任で

昔話を聞いていること。

取り止めなもなく、
ずーっとテヒョンは喋っている。



ユンギはお弁当をつつきながら、
すこしずつ寂しくなっていった。


何より、さっきのテヒョンの目。
俺を見る目が、完全に冷めた目をしていたのに、
ジミンに話しかけている目はキラキラしている。


何より習慣なのだろうか、
ずっとジミンの膝に乗り上げて、
ジミン体を触りながら、話をしている。


ジミンのためを思って作ったお弁当も
話に夢中で手をつけてもいない。


注いだミルクティは冷めてしまった。
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