HAPPY

□HAPPY4
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ユンギヒョンと話をしながら、
大きな桜の木の下まできた。

風が吹くたびに花弁が散っていく様がとても綺麗で、
思わず言葉が出なかったら、
「本当に綺麗だな」
と桜を見ながらユンギヒョンがそういった。

見上げるヒョンが可愛くて
ほっぺたにキスを落とした

「っ、おい!」

ヒョンはほっぺたを抑えて
やっぱり顔を赤くしていたから、
思わず笑ってしまった。


大きな桜の樹に程近い桜並木の側に
ビニールシートをひいた。

ヒョンが用意してくれたお弁当を拡げる。

卵のサンドイッチに、
唐揚げに、
タコさんウィンナー、
結構手の込んでるお弁当。

前から思っていたけれど、
ヒョンは好きな人や物に対しての愛情が深い。

今日のお弁当だって、
早くから準備してくれたに違いない。

こういうとこ、好きなんだよな。

「ん、どうした?」

用意してくれた水筒の中から、
大好きなミルクティーのにおい。

うけとりつつ、ヒョンの手を握って

「ヒョンのこと、大好きだなぁって思って。」

そうすると、ヒョンが凄い笑顔になって

「バカ言ってないで、早く食べろ」

なんて、言う。

美味しいご飯に

「ヒョン、うまい。作ってくれてありがとう」

というと、

「おう」

と照れて白いもちもちの肌を赤くする。

まじで、幸せだなあ。
桜は綺麗だし、
大好きなヒョンと一緒に見れるし。

「おい、パクジミン」

「なんですか?ヒョン」

「こえ、ダダ漏れ…」

そう言って、心の声が漏れてたのを知る。
あちゃーとおもってヒョンを見ると、
やっぱり顔が赤い。

「ま、俺もおまえとこれてよかったよ」

そう言って、赤くなるヒョンに、
本当に良かったと思う。
この人と一緒で良かった。










「ジミン?」

振り返ると、そこには幼馴染の姿があった。
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