解放王の歌姫と守護者
□アトロパテネの戦い
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『全く、あいつがいないとやりにくい。おい、アルスラーン、離れるなよ!』
俺は、親友であり次期王であるアルスラーンに声をかけた。本当は殿下と呼ぶべきなんだが、こう呼ばないと俺がしっくり来ない。
「分かっている、シーア。
アズライール!」
返事したアルスラーンに鷹のアズライールが来た。ホント、こいつもアルスラーン大好きだな。
そう思い笑いながら見ると珍しくアルスラーンが眉をしかめている。
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