戯言×復活

□少女、少年をスルーする。
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平和だった、はずなのに。ねー。
ほんのちょっとしたことで
崩れちゃうのね。
カムバック。平和な日々。















ある日のことだった。
授業が終わり教室から玄関に向かっていた時のこと。



沢田君が先に教室から出てしまって、あぁ早めに追いかけなきゃな。
と考えていた。



廊下でたむろしている子達がいた。何人いたとかは覚えていない。
とりあえず通れなかった。




一人、避けてくれれば通れそうだったので声をかければうっせぇあっちいけ!だそうだ。



なんだこいつ。お前が避けてくれればそれで済むんだよ。
大体なんでもうすぐで玄関の所で溜まってるんだよ。ほんと邪魔だよ。何時までいるつもりだよ。




それに仕事対象である沢田君がもう先に行っちゃってるんだよ。
早く追いかけなきゃいけないんだよ。ほんと邪魔だよ。



そのときの僕は、なんか虫の居所が悪かったんだと思う。




少し待っていれば、その子達だってすぐに散っていたと思う。




でも僕はなんだか苛々してて。
思わず。





げしっ




その邪魔な子を蹴っ飛ばしてしまった。




蹴られたその子は急なことに受け身をとれず、少し大げさに「ずってーん」と転んでいった。




大げさに「いってー!!」という叫びとともに



周りにいた子は驚いてこちらを見る。
そして状況がわかったのか僕になにしてんだよ!とかいってくる。



うるさいよ。退けといっているのに退かない馬鹿が悪いんだよ。なんか文句あるのか、こら。




そう言わんばかりの僕の態度に腹が立ったのか、その子供達は口々に文句を言ってくる。



「なんだよお前」「いきなり蹴りはひどい」「言いたいことは口で言えよ」「ヒーロー気取りか」等々



でもそれに対してずっと無反応だった僕にさらに苛立たのか、ついに手を出して来た。




でもわかって欲しい。




そのときの僕はすっごく苛々してた。




だからその場に10人近くいたであろう男子達を蹴り散らしてしまった。




文字通り蹴りまくった。




げしげしと
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