戯言×復活
□少女、少年をスルーする。
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入学して数日。
何日か経てば、大体仲良しの子が出来たり、気の合わない子がいたり、ガキ大将な子がいたり。
僕はおおよそ一人でいたのだけれど、同じ年の子の考えることってわからないよね。
「おともだちになろうよ!(超笑顔)」
なんて声をかけてくる子もいた。
え、なにそれ。そんなんでいいの。
そんなんで出来るおともだちでいいの?もうよくわかんない。
そんな声をかけてきた子の顔も名前も覚えてないけど(覚えられないんだもん)
僕はふと、唯一覚えている子を思い出して見てみる。
沢田綱吉。彼はいわゆるダメな子だった。
幼稚園の頃から一緒の子もいたのかダメツナ、なんて呼んでいる子もいた。
一緒にいて自分もダメな子だと思われたくないのか、彼と仲良く遊んでいる子はあまりいなかった。
それでもあからさまに嫌がる子はいないのか、鬼ごっこやかくれんぼなどの皆でやる遊びに混ざっていたりする。
…すぐに鬼になってそのまま時間切れになるまで鬼でいるパターンだったが。
僕は沢田君から窓の外に目をうつす。
今日も平和です。