薄桜鬼異聞

□元旦の朝
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縁側を通って、平助兄上さまの部屋に向かう。

障子をそっと開ける。

平助兄上さまは布団を抱き枕にして、すやすやと寝入っていた。

(ふふっ、他愛のないお顔)

思わず、小さな笑い声をたてる。

前世でも、泣く子も黙る新選組の幹部とは思えないくらい、屈託のない人だったけど…今も変わらない。
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