12/12の日記

21:44
堕天使は地獄へ飛ぶ。
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マイクル・コナリー著
古沢嘉通訳
(扶桑社)

『堕天使は地獄へ飛ぶ』

ハリー・ボッシュシリーズ第6作。

さんざんひどい扱いを受けてきて、
そろそろいいだろ!と言ってあげたくなる
ハリー・ボッシュ刑事だけれども、
ここへ来て
「まだそんな手が……!」
と驚きの四面楚歌事件。

でも以前とちがってチームの仲間だけは
信頼できるのが、救いっちゃ救い。

その救いの中の救い、

【キズミン・ライダー。】

いや、今回はハリーがヤなやつに
当てこすりを言われ、

 そういえばそういう設定だったね、

とほんのり思い出すくらいのうっすらさ。

恋人のビレッツ警部補に至っては、
ハリーと一回電話で話すだけだしね。

しかしキズはほんとにカッコイイ。

毅然としているのに

相手(ハリー)がきちんと非を認めると
潔く許しましょう

という緩やかさもあって、

たびたび対比される
エドガー(ハリーのもう一人の部下)が
ちょっと可哀相。

いいやつなんだけどね、エドガー。

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10:49
死の宣告。
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ポーラ・ゴズリング著
秋津知子訳
(ハヤカワミステリ文庫)

『死の宣告』

事故でご主人を亡くした未亡人と、
別の角度からその事件を調べだした若手刑事、
の二人が主人公。
(ゴズリングにしては珍しく(?)、
 この二人の間にはロマンスは生まれない。)


【エイドリアン・ブレヴィット。】

 主人公の未亡人テスが働いている
 インテリア会社の社長さん。

 本筋には全然関係ないんだけど
 主人公と他の人物との会話で
 ゲイだとわかります。

 そう思って読むと、
 以前の(会社での)パートナーに
 裏切られる形で独立されちゃって、
 会社がちょっと大変なことになっているらしいんだけど、
 その件に関する怒りっぷりが、

  あれ、痴情のもつれだったですか?
 
 と思えないこともない感じで、可愛らしい。

 キャラクタ的にも
 ちょっとキュートにわがままで
 けっこういい。と思う。


それにしても、
たしか『第一夫人同盟』のデュアルトくんもインテリア関連のお仕事だった気がするのだが、内装=ゲイのひと、っていうセオリーがあるんでしょうか。
たしかに色彩のセンスとか良さそうで信頼できそうな気もする。全員じゃないだろうけども。

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