11/17の日記

15:05
甦える警官。
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ウィリアム・J・コーニッツ著
藤本和子訳
(文春文庫)

『甦える警官』

燃える警官、と同じ作者だけど、
登場人物的にはシリーズとかではない。

「甦える」に多少の(多少??)
性的な意味合いが含められている
(たぶんね)
らしきところが
ご愛嬌だと思う。


【ウォルター・ティコネリ。】

わりと悪質な金貸しのひと。

警察小説なので、
ちょい小者扱いされているんだけれど、
主人公の警部補さんが
ティコネリさんの所在を探していたら、

売春宿で
  男の子をはべらかしていたため、

個人的な好感度が急上昇。
その瞬間しか出てこないけど、
お相手の子(来週、性転換手術予定。)も、
その子をさして「彼女」と言うティコネリさんも、
なんか、カワイイ。

どうやらティコネリさんには
妻子があるらしいのだが、
それはそれとして、
黒人で女装している男の子たち、
に、めっちゃ目がないらしい。

彼の人生がそこに至る過程が、
やや気になる。


【マギー・ヒギンズ。】

主人公の部下の女刑事。

レズビアンであることを公にしているため、
同僚の男どもに
(内心気に入られつつ)
ひどいセクハラ発言をたくさんされているけど、
負けずに言い返しちゃうタフさがカッコいい。

言い返す内容もお洒落で(少し下品で)清々しい。

たくさん出て来る刑事の中でも、
この子が一番仕事できるんじゃないかなーという
印象を受けるいっぽうで、

警察の仕事が忙しすぎて、
同棲を始めた恋人との仲がすれちがって
しょんぼり
とかいう可愛らしいところも。

ところどころで言及される
マギーの恋のゆくえも
見逃せない、

と、警察小説らしからぬ着眼点で楽しむ自分。

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