09/23の日記

19:55
奇怪な果実。
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ジョン・コナリー著
北澤和彦訳
(講談社文庫)

『奇怪な果実』(上・下)

私立探偵バード
(免許取ったらしい)
シリーズの二作目。

前作よりゴシック感増し増し、
というか前は見える人(霊とか。)
 のところへ相談に行くだけだったのに、
今回はもう、
バード自身が

見えちゃってるじゃん……

なため、
ゴシックつーかホラー感すら漂う。
怖いの苦手なのでひゃーと思うけども。
そんな中。


【エンジェル&ルイス、再び。】

いやーもう。
いやーもう、カッコ良すぎでしょ、
エンジェルとルイス。

(登場の割合増えてるし)

前回にもちらっと出てきた、
「エンジェルがバードに親切な理由」
みたいなのが、
直接エンジェル目線で語られる部分があるんだけど、

それに関するエンジェルの考え方とか、
言うこととかが、
いちいち、本当に、カッコ可愛い。

そしてまた、
そのエピソード自体には、

ルイス全然関係ない

ところも泣かせる。
バードとの付き合いで、
まともに命かかってるのは
ルイスのほうなので(笑)、

つまり、

恋人の恩人は俺の恩人です、

っていうことなの!?と。

いやたぶんそんなことは
口が裂けても言わないだろうキャラだけに、
じんわりするわー。


そして、
そのバードをして

「自分が知るどんな人間よりだらしなく見える」
と語らしめるエンジェルと、

「旅行中にそんなに完璧な格好でいられるのが不思議」
なほどお洒落なルイスとが、
どこでどうしてどうなっていつから付き合ってるのか、

超、知りたい。


そうして普段は
お互いのファッションのことなどを
ディスり合っている二人だが、
銃撃戦のあと、

俺、どうだった?

的なことを訊くエンジェルに、

お前はいい仕事をした。

的な答えをして甘やかすルイス、

のやりとりが、非常に微笑ましく、
っていうかイチャイチャしてる場合か!
とも、少しだけ思ったわ。


素敵なところは山ほどあるんだけど、
中でも、
今回のマイフェイバリットシーンは、

「エンジェル、キノコに座る」。

(↑不思議の国のアリスの像で
 アリスが座っているキノコに
 共に座る。)

それに対するバードとルイスのそれぞれの反応
(というかツッコミ。)も、
すごく、イイ。


このバードシリーズって、
この後も何作か続いているらしいのだけれども、
なにゆえか翻訳がここでストップしていて、残念。

主に、
エンジェルとルイスのこれからについて、
たいへんに気になります。

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