09/20の日記

02:58
証拠死体。
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パトリシア・コーンウェル著
相原真理子訳
(講談社文庫)

『証拠死体』

検屍官ケイ・スカーペッタシリーズ。

マリーノ刑事のおっさん造形の素敵さが
あいかわらず、
というかパワーアップしている、

けども、
それはさておき。

【ウォルトとPJ。】

惨殺された美人作家の友人の、ゲイのカップル。

彼女が殺されてから発見された
宛先不明の手紙の中に、
「ウォルトとPJ」
との交友が綴られている、
という登場の仕方で、

実際に物語に登場する
(=ケイと会う)
のはPJのほうだけ。

PJは、
登場シーンは少ないけれど、

かなりカッコイイ。

ちょっと斜に構えていて、
やや冷笑的で、
なのに相手を信用すると
なだれこむように全面的に信頼する
とか、

キラキラしくない、
やや疲れたりくすんだりしている
大人のゲイ感が、
すごくいい。


美人作家のベリルちゃんは、
けっこうにしんどい人生を生きてきて、
ひどい殺され方をして死んじゃうんだけど、
その短い生涯のしっぽのほうで、

こういうお友達ができて、
きっとバカみたいにわぁわぁ騒いだり、
笑ったり酔っ払ったりしたんだろうな、
と思えるのが、
ほんと救われる。

もつべきものはゲイの友なり。

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