Secretstory
□SecretstoryT
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「シャーマン…さっきはごめんね。隣いいかな?」
「…シャーマンの知り合い?」
ナマエが動じもせずにシャーマンに尋ねると自分のに座ったホームズはナマエの方を向いて机に片ひじをついて乗り出し答えた。
「そう、僕はシャーロック・ホームズ。
そしてそっちがジョン・H・ワトソン…よろしく」
ナマエは自分の顔を見ながら微笑むホームズをちらりと横目で見ると小さく溜息をついた。
「新手のナンパかしら?間に合ってるわ。」
ツンと答え、運ばれていた食事にナマエはホームズなど意に介さない態度で食事を始めた。
「…ワトソン、僕の隣でいいのかい?好きなナマエはそっちだよ。」
シャーマンは未だについてしまったウソを信じて言うのでワトソンは思わず苦笑してしまった。
「事件を通して、君の存在を知り…そして興味が沸いた。君の全てを知りたくなった…それだけでは話相手になってはくれないかい?」
唐突にホームズの口から出た歯の浮くようなセリフにシャーマンとワトソンは同時にナマエとホームズの方を見た。
「あなたの名前…知ってるわよ、壁新聞の有名人さん。それは口説き文句かしら…それとも何か依頼の為?」
「僕はそんな器用な男じゃない」
「そう…でもお生憎様。私は恋なんて興味ないの。今は知識に恋焦がれているから…あなたと同じでね。」
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