Secretstory
□SecretstoryT
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ビートン校―教頭室
「失礼します。」
「おや、ギメイではないか。珍しいなこんな時間にどうした。」
「…最近、少し回りがうるさいのでね。ちょっとあなたの部屋も利用させていただこうかと思ってご相談に。」
ギメイは教頭室に入るや否や相談なんてせずに教頭のクローゼットを開け、持ってきた包みを中へと隠すように押し込めた。
「おいギメイ、いきなりそれはないだろう。」
教頭はギメイの行動を横目に沸いたお湯をティーカップの上の茶こし内の茶葉へと通した。
「女の感って思いのほか馬鹿にできないんだよジェームズ」
そう言いながら持ってきた荷物を、ぎゅっぎゅとクローゼットを押し込んでいるとスッと長い腕が伸びて来た。
「この間、待っていたのにつれないじゃないか。あの子供と遊んでいたのか?」
体に回された腕におしこんでいた手をギメイは止めた。
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