Secretstory

□Secretstory序章
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「おや、なつかしい。こんなものが出て来た」










胸筋のある体格のいい男は学生だった頃の日記張を愛おしそうに見つめた。





引っ越しの片づけというものは
こういう事があると人の手を止めてしまうものだ。








「本当になつかしい…ホームズ、わが親友との冒険の記録だ」









そして、と男は心で静かに心でつぶやくと表紙の亀を撫でた。












「僕の初恋の人との思い出」












男は早速パラパラと中をめくった。













「こうやって1ページ1ページじっくり読み返すと、あの頃に戻ったようだ――」

















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