長編 悪魔の万華鏡

□続 万華鏡
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屋敷に連れ帰った。
可愛に嫌われたっていい。私は可愛の部屋の外から鍵をかけた。
2度とあの場所に行かない様に
この屋敷から、部屋から出さない
鍵をかけた瞬間この数十年心にあった不安がスッとなくなった。
私は常に可愛がいなくなる事へ怯えていたのだ。
可愛の自由を奪う罪悪感より可愛を永遠に閉じ込めたいという独占欲が上回った。
『人間の真似事をしても…性根は悪魔なんですね…』
笑みがこぼれる、きっと今私は酷い悪魔の顔をしているのでしょう
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