学園生活 オールキャラ編

□学園生活 初恋 第一章
1ページ/1ページ

奥村君にお金返さないと…
迷惑をかけて申し訳ないという気持ちと、また話せるきっかけが出来て嬉しいという気持ちが半々。
放課後返しに行こう
授業が終わり荷物をまとめて奥村君の教室に向かう。
『お…く…』
教室のドアを開けようとした瞬間別のドアから奥村君が出て行く
声をかけようと追いかけた
『奥村くん!』
後ろから声をかけるが気付いていない様子だ
急いでるみたいだけど…どこに向かってるの?
ちょっとした興味で奥村君の後をつけた。
足速いな。追いつける?
ぐんぐんと奥村君との距離は遠くなる
通ったであろう背中を追いかけると人気が一気になくなり古びた建物が見えた
ここは…旧校舎?
奥村君の姿はもうない
確かにこの中に入ったはずなんだけど…立入禁止と書かれた看板をまたぎ私も校舎へ入っていく
古い建物独特の匂いがするが、建物自体は意外に綺麗だ
薄暗い校舎を歩き続けると何やら声が聞こえる気がする。
奥村君の声じゃない…ここには奥村君以外もいるの?
『す…すい…ません、誰かいるんですか?』
おばけだったらどうしよう…
不安な気持ちで背筋が寒くなってきた
『だれか…いませんか?』
さっきまでしてた声が聞こえない、やっぱりお化けなんだ!
私は後ろを振り返り来た道を戻ろうとした、しかし薄暗い廊下と焦る気持ちからか足が上手く動かない。ドンという大きな音を立て、私は顔面から廊下に転んだ…。
『何や?何事や??』
聞き慣れた声…
強く閉じた瞼を開くと私の顔を覗き込む志摩がいた
『先生ぇ、大丈夫そうやけど女の子やし一応見てくれへん』
誰かを呼んでいる?先生?
あ…立ち入り禁止の場所だここ…
『大丈夫ですか?』
聞いた事のある落ち着いた声…
『顔切ってますね』
奥村君?そこには黒いロングコートのような服を纏う奥村君がいた
『先生とりあえず教室連れていった方がいいんちゃいます?』
志摩君が先生と呼んでいるのは奥村君だ…え?どうゆう事?
頭がぐるぐるする。
『頭打ってる可能性があるので医務室に連れて行きます』
そういうと私をお姫様抱っこし、スタスタと歩き出した
『先生ええなぁ〜##NAME1##ちゃんと密着できて〜』
冷やかす声が遠ざかる

え?なに?先生が奥村君?
ここはどこ?志摩君たちこんな所で何をしてるの?
奥村君に抱き上げられ本来なら舞い上がるはずだけど、分からない事が多すぎて私は混乱してしまう

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ