短編集 線香花火

□花火 ※R18
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ドンという音と共に打ち上がる花火。この景色を見ると夏ももう終わりだなと少し物悲しくなる。
『綺麗ですね…』
薄い紫の浴衣を羽織ったメフィストがテラスで花火を見る私を後ろから抱きしめる
『そうだよ…私が1番好きなオレンジの花火…綺麗』
抱きしめる力が強くなる
『私が綺麗と言ったのはあんな火薬ではございません…可愛の事です…』
声が近くなり、首すじを舌でなぞり始める。
『…馬鹿…花火…を見るん…』
変な声が出そうになるのを堪える堪えてるすがたが余計にメフィストを刺激したのか、後ろから手が太ももに伸びる
『浴衣姿…夜空…花火、実に色っぽいです…』
意地悪に太ももだけを上下に触り肝心な場所には触れてくれない
『花火よくご覧なさい。すごく綺麗ですよ』
見れるわけない…舌が指が私を駄目にしていく。
もっと…悪戯して欲しい…
熱い部位に触れるか触れないか…焦らしてくる。
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