短編集 線香花火

□花火 ※R18
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唇が取れそうな程強く激しく激しく繰り返すこと口付け
スルスルと赤い帯を解かれ露わになる素肌
『綺麗ですよ…』
私の白い肌には黒と赤が似合うと選んでくれた…
軽い口付けから唇が首すじへと落ちてくる
『…んっ…ふ…』
声を飲み込む
『可愛…花火の音に声などかき消されます…だから…』
太ももで止まっていた手が上へと上がってくる
『…あぁっ、駄目…ここじゃ 人に…っあっ』
私の弱い場所を的確に責める指を前に声を堪える事が出来ない。
『…そうですねぇ…これ以上可愛のあられもない姿を他人に見られたくはないですねぇ』
言葉とは裏腹に肩に掛かる浴衣を剥ぎ取る
月夜に照らし出される私の身体。
『可愛駄目と言う割にはいつもよりずっと…』
恥ずかしめを受けるほど私の身体はメフィストを受け入れる準備が出来て行く。
火照る身体は彼を強く求める。
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