夢小説

□橘家へ
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桜の花が咲く春の頃ーー

『はぁー緊張するな』

ななしは昔懐かしい家の前で
インターホンを鳴らすのをためらっていた。

(本当だったらうれしいだけどな..。)

今は、環境が一気にかわることに
懐かしい思い出に浸れる状況じゃなかった。

(よし!)

ピンポーン

少しすると 優しそうで美人の橘家のお母さんと これまた優しそうな橘家のお父さんの姿があった。

「あら〜いらっしゃい。連絡してくれたら
迎いにいったのに〜あっどうぞどうぞ
上がって」

そう言ってリビングに向かうと

私がまだ、この町ですんでいた頃から
随分成長した 橘家の妹と弟の姿があった。

(うわぁー大きくなったねーでも、さすがに
覚えてないかな?)

目が合うと 目が輝いてななしに
゛よろしくおねがいします。おねえちゃん”
と書かれた紙を渡された。

(なんていい子なんだろ!覚えてくれてたのか)


『ありがとね』


「あっ!お久しぶりななし」

これまた 驚くことにまこちゃんは
背が伸び筋肉がつき 男前になっていた!

『ま..まこちゃん?』

「そうだよ。まこちゃんって...なんか恥ずかしいな」


「みんな揃ったようだね。さっ席に座って」

みんなが着席するとお父さんが、笑顔で
頷き 家族の自己紹介をする。

『え...えっと白鳥 ななしです
えっと長い間、橘家にお世話になります。
あのえっと...ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします!』

「そんなにかたくならなくていいのよ?
私たちは 家族同然なんだから、私のことも
父のことも お母さんお父さんでいいのよ?」


『はい!』
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