Kis-My-Ft2*短編集

□放課後の音楽室
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「あ、私ももう帰るね」
時間もそうだがやはり恥ずかしくなってその場にいることができなくなりさっと支度を終えて音楽室を出ようとすると
「ちょっと待ってよ」
と言われ腕を掴まれた
「せ、千賀くん?」
「だからちょっと待って」
「な、なんで」
健永が俺さ・・と話し始めた時
「私、もう帰るから」
振り切って帰ってしまった
家に帰ってからはなんであんな事してしまったんだと考え込んでは顔が近かったり腕を掴まれたりそういう事でも考え込んでは顔が火照りまくっている
「何言いたかったんだろう」
帰り際に話そうとしたことそれが一番気にかかる事だった
翌日学校へ行くなり同じクラスでもあるし
会わないわけにはいかない
「おはよ」
「あ、おはよ」
挨拶するものの昨日の事からはっきり目を見て喋れ得ない、だがそれ以前に私は
「好きなのに、嫌われるよこのままじゃ」
健永の事が好きなのだ、ずっと
だからいつもピアノを聴きに来てくれて
話してくれて嬉しかった
この日、1日中全然話さなくて
「来ないのかな」
健永はいつものように放課後音楽室にいたのだが私がまだ来ないので落ち込んだようにしてイスに座っていた
その頃私は
「すまんな、あとこれも片づけておいてくれるか」
「はい大丈夫です」
音楽室には行こうと思ってはいたのだが
先生の手伝いをしていてなかなか行けずにいた
「悪いな、いろいろ手伝ってもらって」
「いえ、気にしないでください」
手伝いをおえてから音楽室に向かってはみた
健永いたらどうしようっかなと思う点もあったのだが音楽室のドアに触れるなりゆっくり開けてみた
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