Kis-My-Ft2*短編集

□記憶喪失になった彼氏
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次の日も次の日もめげずに高嗣に話しかけていく
無視されようとも話しかけ続けて
「なんなの?俺に気でもあんの?」
「気っていうか、ほんとに何も分からないの?私の事」
「分からない」
嫌そうな顔をしながら私を見てくる
「だって高校時代から付き合ってたのに、同じ大学行こうって言ってここに決めて、入って、楽しい大学生活遅れると思ったのに・・!」
そう叫んでると涙も流れて
「俺、ほんと知らないし」
友達待たせてるからって言葉を返すと高嗣は駆けていった
「なんで、なんで?」
泣く事しかできなくて
辛くて辛くて仕方なかった

ある日の事
「あれ?久しぶりだね」
親の知り合いである医師に偶然ばったりあった
「お久しぶりです」
少しの挨拶をして去ろうした時
今の状況を思い返し、聞いてみようと思った
「あの、・・その、少しだけお話いいですか?時間があればなんですけど」
心よく応じてくれて一件のカフェで話す事に
彼氏が突然私の記憶だけなくして
全然話してくれようともしなくて
でも周りの友人の事とかはちゃんと覚えててなどと素直に話してみるのだが
事故などない事も話した中でどうしたものかと相手も頭を悩ませていた
何か分かるチャンスでもあったのに・・と落ち込みながらその日はそれで話を終えた

また別の日には高嗣の母から電話をもらい
話す中で私の話題を出すと知らない、分からないと言うのだそう
心配になり病院にも連れて行ってみたが
何の異常もなく帰ってきたとも話を聞いて
どうすればいいのか分からなくなっていた
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