Kis-My-Ft2*短編集

□プリン・・、そして新たな発見の兄
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「ほんとショック、なんで食べちゃったの、お兄ちゃん」
私自身、プリン自体に名前を書いてるとかでもなかったので悔やむ面もあることはある
にしても前日からしっかり最後のお楽しみのプリンだと家族には伝えていたのでまさか・・
「数も少なかったのもあるけど、買ったのは私なのに」
私は兄と違いバイトをしている
もちろん家事も手伝っているのだが
兄がやりたい事やればいいよと言ってくれたのもあり
いつも優しい兄にプリン1個で怒ってしまった私も私だとまた悔やむ面が増える
「また早く帰らないと暗くなって心配するかなぁ」
夕方、また夕ご飯の支度もし出すし
真っ暗になれば親にまで心配され出す
そういう事を考えながらも兄に顔を合わしづらい心情なのでまだ帰れそうにない
俯きながらゆっくり歩いていると後ろから
「おーい」
裕太の声がした
「兄ちゃん探してるぞ、焦ってこの辺走り回って」
「え!」
走って探してくれてるなんて思いもしてなかったのですごく驚いた
「プリンで喧嘩した話聞いた、お前がプリン大好きなの分かるよ、でもちゃんと話した方がいいんじゃない?このままなの嫌でしょ?」
裕太の言うとおり、このままの状況も嫌だ
兄の事を嫌いと言うわけではないし
むしろ大好きだし
「このままなのは嫌だけどすごく気まずくってさ」
「俺もいてあげるからさ、ほら行こ」
「えあ・・」
手を引かれて近所の公園まで連れてかれると
兄がベンチに座って休んでいる
「宮田、連れてきたぞ」
「あ、え!どこにいたの?」
「この近く歩いてた、てかめちゃ走ってたのに見つけられないのもおかしいよな」
「だよね、近くにいたのなら」
あははと笑う俊哉
「ほら言いたい事言えば?」
「・・・」
私はゆっくり兄に近づくと
「ごめん・・なさい、プリン1個で怒って家でて」
「いや、兄ちゃんも悪かったよ、楽しみにしてたプリン食べちゃって・・、今度なんかおごるからさ許して」
お願いっとポーズを取る兄に
「うん、じゃあ今度何か買って、でも私の方がバイトしてるし贅沢は言わないよ」
「はぁ」
と安堵する俊哉に裕太は
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