Kis-My-Ft2*短編集

□放課後の音楽室
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ゆっくり開けて中を見ると健永がいる
私に気付くと
「なんで来ないんだよ!俺ずっと待ってたけどいつもの時間になっても来ないし!」
「ごめん」
「それに、今日は全然話してくれなかったじゃん」
「ごめん」
健永の言葉にずっとごめんと謝ってると
「なんで謝ってばっかなんだよ」
「ご、ごめん」
「ほらまた」
「えと・・」
なぜいつもの時間に来なかったのかについては先生の手伝いをしていてと言うとすぐ理解してくれたが、やはり今日ほとんど口をきいてくれなかったことについてはちゃんと話せなくて
「いつもなら普通に話してくれんじゃん、でもさ・・、・・やっぱりなんか昨日の事気にしてんの?」
そのままだったのでうんと小さく頷いた後に
「もし嫌われてたらなんて思うと話すの怖くて」
「嫌うわけないじゃん、だって俺さ、俺・・、お前の事好きだし」
「え?」
好きという言葉に目を丸くさせてきょとんとしてしまった、まさか好きなんて言われるとは思ってもいないし
「俺さ、お前の事ずっと好きなんだよね、だから放課後ずっと一緒にいれる機会ができて嬉しくてさ・・」
好きや一緒にいれる機会ができて嬉しいという言葉を聞くなり、きょとんとしていた私だったが自然と涙が溢れてきた
「え、ちょ、ど、ど・・」
焦り出す健永に
「わ、私だって、ずっと好きで、同じように一緒にいれる機会ができて嬉しくて、あの時まさか音楽室に来るなんても思ってないし」
話してるともっと涙が溢れてきて
「その言葉聞いて安心した、・・俺の方こそ嫌われたとか思っちゃったし」
そしていつものように私に微笑みかけた後にそっと抱きしめてくれると
「俺もほんとお前の事好きだからさ、俺と付き合ってくれる?」
「う、うん、わ、私で良ければ・・!」
「やった!」
あの日がなければ今こういう風に幸せな気持ちにならなかっただろう、あの日にどれだけ感謝すればいいだろう
「これからもっと一緒にいようね、もっとピアノも聞かせてほしいし」
「うん」
「あと、もっと可愛いところ見せてね」
「え!」
「マジだからね」
幸せで楽しい毎日がもっともっと良くなりそうです
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