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□甘やか
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いつもなら土曜とてバレーの練習があるはずだったのだが、体育館の補修があるため昨日の放課後から体育館が使えず練習は休みだ。だから大抵の者は体を休めたり、他の体育館にお邪魔して練習したりと様々な休日を過ごしている。バレー馬鹿の日向、影山あたりはガッツリ練習をしていそうだが、普通の感覚の持ち主であれば滅多にない休日を家で満喫しているだろう。月島蛍もそのうちの1人で、偶然休みが被った恋人の黒尾と月島宅でのんびりと休みを過ごしていた。
「なー、ツッキー。ほんとにどっかに出掛けたりとかしなくてよかったの?」
そう言って読書をしている月島の首に腕を回し、つまらなそうな顔をしてため息をついた。
「僕がいいって言ったんだから、いいに決まってるデショ」
本から顔をあげる事無く言って、じゃれてくる黒尾に構わず読書を続ける。
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