書物

□愛する人へ
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私はツッキーが好き。

あの日、イジメられてるところを助けてもらったときから。ツッキーは私のヒーローで、王子様。

「忠は彼氏作らないの?」

「ツッキーがいるのに、どうして作らなきゃいけないの」

「そう」

貴方は私の気持ちを知ってて、酷いことを言う。
だから私は何度も伝えるの。

「ツッキー好き。大好き」

貴方は私にとって憧れなんかじゃなく、愛する対象なのだと。
でも……

「ありがとう、忠」

ツッキー、貴方は微笑んでくれるだけで、応えてはくれない。
それは拒絶?それとも他の何か?

手が届く距離にツッキーがいるだけで満足だったのに、もうそんなんじゃ嫌なの。ツッキーは私のって言いたい。
だってもう見たくない。知らない女性がツッキーに触るのも、ツッキーが女性と会話するのも。


私は欲張りで心が狭い、嫌な人間に成長してしまいました。


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