書物

□猫は山口忠に会いたい
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※注意※
猫山口と人間山口が出てきます
猫の月島(ケイくん)もいます
分かりづらいかもです…ごめんなさい






月島は家族とよく”山口”の話をする。
猫の山口ではなく、また別の山口だ。
山口にはもう一人山口がいることが不思議で、そして少し嫉妬していた。
その”山口”は、昔から月島と一緒らしいし、すごく親しいと思う。
月島に直接聞いても「幼馴染」と聞きなれない言葉しか言ってくれない。
山口は気になって気になって仕方がなかった。


そんなある日。


「ちょっと”山口”?落ち着いて。今からそっち行くから」

月島は通話を切り、慌てて上着を着る。それを見た山口はもう一人の”山口”に会えると思い、自分も外に出る姿になると月島を追った。

「ツッキー、俺も行く!」

何言ってるの、と月島が振り向くともう出かける準備万端の山口。
月島は短いため息のあと、

「……おいで」

山口を抱き上げ、”山口”の家に向かった。



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