とある科学の魔術詠唱

□再会
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今日の美琴は放課後を楽しみにしていた
先日黒子の紹介で友人となった初春、佐天の二人と黒子の四人で会う約束をしていたからだ

初春と黒子は風紀委員なのだが、
今日は二人とも休みだからと一緒に遊びに行くことになった

初春は頭に花を咲かせてノホホンとしたような、一見頼りない風に思えるが、風紀委員として黒子とコンビを組み、様々な事件の解決に貢献している

佐天はLevel0ではあるが、明朗快活な性格をしており、四人のムードメーカー的な存在だ

知り合ってまだ数日しか経っていないが、あの四人でいるのはとても楽しい

何よりも、美琴が学園都市に七人しかいないLevel5の第三位、「常盤台の超電磁砲」だと知っても敬遠したり、離れていったりしない

それが嬉しかった

黒子と出会う前は、いつも独りだったから

そういえば、あの子はどうしているのだろうか
小学生の頃親しかったあの子
他の学区にある学校へ転校して以来、一度も連絡をとっていない

なぜ今まで忘れていたのか
誰よりも大好きだったはずなのに

頬杖をつきながら窓の外を眺めていた美琴は鳴り響くチャイムと教室の引き戸を開ける音に意識を現実へと戻す

早く放課後になればいいのにと思いながら真面目に話を聞く姿勢をとる
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