美
□たまには。
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「はい、アーンして」
「うーんやっぱりハニーの手から食べるアイスクリームが一番美味しいよ」
「もー、ダーリンたらv甘えん坊なんだから」
「それはハニーが素敵過ぎるからさ」
「もーv」
喫茶店で二人で休憩している時に隣から周りの温度を確実に五度は上げているであろうカップルを横目にみて私はため息をついた。
「どうしたの、ため息なんて付いちゃって」
目の前にいるのは一応恋人という存在である愛野美奈子、先程からカップルを見ては言葉にはしないで目をキラキラとさせこっちを見る
「さっきからアンタがチラチラ見てるからでしょ」
「いやーん、レイちゃんたらチラチラじゃなくてジーッとみて欲しいなんて。甘えん坊さんなんだからーv」
「寝言は寝て言えば?そうじゃなくてアレやって欲しいんでしょ」
そう言って今度は彼氏の方から彼女にアーンとしているカップルを指差した