□壊れたマリオネット
1ページ/1ページ

月の世界が沈黙の鎌によって終焉を迎えるとき時の番人である私はこれが幾度目の終焉だろうかと遥か彼方の記憶に思いを馳せる

記憶としては覚えていてももう実感はわかなくなってきてしまった、それは終焉の悲しみに慣れてしまったのか悲しむことに飽きてしまったのか。

思えば終焉は何時もだいたい同じような理由で訪れる
―幾度となく繰り返される風景

―ただそこにあるという悲劇

それに慣れてしまった私はまるで輪廻という糸に操られているマリオネット。そして、沈黙の鎌を持つあの少女も私とまた同じマリオネット

彼女の場合は私よりも壊れたマリオネット、感情を宿すことがほとんど出来ないまま星を滅ぼすだけ。それに同情を覚えることも哀れみを持つこともないが結局は自分も同じなのだろうなと思う

今世の私は何故か今まで気になりもしなかったサターンと呼ばれる破滅の戦士のことばかりを思い出してしまう。何故かはわからないが。

―同じ動きを繰り返す壊れたマリオネット

そして最後の最期の瞬間、破滅の戦士は何故か私の元へきて薄く儚げな笑みを浮かべて言った。

(―苦しんでいるの?)

(―もがいているの?)

(―此処で終わらせてあげる)

そしてそこで私の意識は一度途絶えた


―――
SoundHorizon(綴り違うかもorz)の壊れたマリオネットがサターン→プルート気味なんで萌えます。ちなみに―のマークが出てるところは歌詞だったりします、気になった方はニコニコに多分あります(笑)
ではでは、読んで下さってありがとうございました

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ