そるきゃ

□違った場所で
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連休は楽しみだけどつらい。

毎日の部活動を終えてすぐに支度をしてバイトへと向かう。

正直部活をしながらのバイトはただただ疲れるばかりで過酷なものではある。

だが、そうせざるを得ない状況だから仕方ない。

部活は楽しいし、バイトが多少忙しくてもなんとかなる。



「いらっしゃいませ!」



連休により混雑しているホールへ出ると、そこにはよく見知った顔があった。



「あれ、ごんべさんちゃん……!?」



コーヒーを脇に置いて勉強道具をテーブルに広げている御器谷先輩がいた。

学校からは少し離れた場所なのに何故いるのだろうか。



「み、御器谷先輩……どうしてこんなところに」



私はオーダーを取るふりをして御器谷先輩のいるテーブルに近付き小さく屈む。

それに気付いた御器谷先輩もメニューを片手でいじりながらに口を開く。



「人がいるところで勉強とかしたくないんだ……けど、まさかごんべさんちゃんがいるとは思わなかったよ」


「もしかして私勉強の邪魔しちゃってますよね……?」



わざわざ一人になるために離れた場所まで来たのに、私がいては意味がない。

躍っていた胸が少しだけちくりと痛んだ。

すると先輩は慌てて首を横に降る。



「もちろん最初はびっくりしたよ。でも……」



すぐ傍からこちらへと声をかけるお客さん。

私は御器谷先輩に小さく会釈をして慌ててお客さんの方へと向かう。

何を言いかけていたのかが気になったが、今は目の前の仕事を頑張らなくてはいけない。















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