しょーと
□さよならの前に
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「あぁっ…」
「市来くんはかわいい顔するんだね」
「んーーっ、、、」
「そんなにあの子をこの舞台に立たせたいのかい?」
俺の前を弄りながら、奥をついてくる舞台の脚本家はそんなことを聞いてくる。
「はぃ、是非、、、笠原をつかってください…」
意識が飛びそうになりながらも、必死に伝えた。
「君がここまでしてくれたんだから、是非つかわせてもらうよ」
「…あ、りがとう、ございます」
よかった。
また笠原に仕事が来た。
それからはまた奥を突かれ、イカされ、意識が飛ぶまで、好き勝手された…。
ーーーーーーーーーーー
ピピピッ、ピピピッ、
「…はっ!!」
アラームで目が覚めると、笠原の仕事の終了予定時刻だった。
ヤバイ、急がなければ。
チェストに置かれていた時計に手を伸ばすと、次の舞台のタイトルと役名が書かれた紙が置かれていた。
「…これで、いいんだ…」