ばらかもん
□らしさ
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家に帰った清舟。
『自分らしくか………よしっ!!』
ヒロシのアドバイスを聞いて何となく筆を取った清舟は無心で書きはじめた。
―シュッ!
―シャッ!
―ベチャ!!
『おりゃあぁぁあ!!』
―バシャァ!!
『……でっ、出来たぁ!!』
完成した作品を見ると、我ながら良くできた品だった。
『ヒロシのお陰だな…』
改めてヒロシに感謝する清舟だった。
―数週間後…
『おーいっ!!お前らー!!』
「あっ、先生!!」
笑顔で手を振り駆けてくる清舟をヒロシ、美和、たまは手を振り返す。
「結果、どうだったの?!!」
キラキラと目を輝かせて見つめる(一人を除く)皆。
『なんと…入賞!!』
「うそー!!」
「おめでとう!先生!」
『それも、これも、ヒロシのお陰だな!あの時、ヒロシのアドバイスが無かったら、俺は今頃スランプ状態だったよ…ありがとな。』
「べっ、別に俺は何もしてないよ///」
「またまたぁ〜照れちゃってぇ〜!」
「うるせぇ!///……先生、おめでとう。」
『あぁ。』
やったぜ!!
――俺は俺らしく。お前はお前らしくって始めから探すようなものではないんだと思うんだ。
俺はお前じゃないし、お前は俺じゃないからすれ違ったりすることもあるだろうし?仲直りしてより親しくなる。
そうゆうもんだ。
“自分らしさ”って何だ?
変わらない大切 があるから、日々変わってゆく生活が一番なんだよ。